【Book Review】SILENT POWER 静かな人の戦略書 ジル・チャン著
私は本屋さんが好きで月に一回はまとめ買いをするのですが、この前ふとこちらの本を見つけました。
「静かな人の戦略書」ジル・チャン著
表紙には、「SILENT POWER」「静かで控えめは賢者の戦略」など自分に刺さるワードが並びます。
自他ともに認める生粋の内向型である私は以前から内向型に関する本を何冊か読んできていて、なんとなく内容の予想はつくので買おうか迷ったのですが、中をパラパラとめくった結果、面白そうなので買うことにしました。
▼以前、自分の「内向性」について書いた記事はこちら
興味を持った点は著者。
著者は外国人の方ですが、同じアジア圏の台湾人で女性でした。またアメリカの大学に留学していて、そのままアメリカのプロスポーツ業界で働いていた方でした。(今は台湾のNGOに勤めているようです。)
私も現在同じスポーツ・アウトドア業界で働いており、何か参考になることがあるのではないかと興味が湧きました。
特に響いた言葉
本の内容・文章ともに読みやすい本で、通勤時に2日ほどで一気に読み終わりました。
結果から言うと、「以前あの本で読んだな」という感じで、すでに知っていることや「そうだよね」という内容が多かったのですが、著者の経験を踏まえ困難を乗り越えてきたエピソードに共感しました。
まだ「内向性」という言葉を知らない、同じようなこと(ひとりが好き/人付き合いが苦手など)で悩んでいるという方には非常におすすめな本になっています。
唯一、だけど強く私に響いたのはこの文章。
「自分自身を理解すること。だが、それに縛られないこと。自分をよく知ることによって、自分の限界を意識的に超えられるようになる。内向型、外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない」
以前、私は自分の「内向性」に悩んでいました。(前職の人たちとの相性の問題があったのですが)
「もう仕事なんて傷つかない程度に適当にやって、ほどほどに生きていこう」と思っていた時期もあったのですが、それは転職を機に一転しました。
本当に私はラッキーですが、今は仕事を非常に楽しめていて、チャレンジングな仕事環境に満足しています。
「内向型」「外向型」という言葉・気質を知ると、どこか安心してしまって「あ、自分はそうなんだ」「だから仕方ないか」とどうしても思ってしまう部分もあるのですが、今はそれですべてを諦めてしまうのは勿体ないなと思うわけです。
ストレスを抱えて辛いときももちろんあるのですが、適度なストレスや環境変化に対応することで、以前よりも強く進化することは往々にしてあります。
▼「ストレスを味方にする」という内容ではこの本が良かった
自分自身、今振り返ってみたらその連続でした。その当時は辛くてそんなこと考えてられなかったですが。笑
だから、「内向型」という言葉を理解したら、一度手放してみる。
そこから自分の知らない未来が始まるんじゃないかなと思っています。
この本は知っていることが多い内容でしたが、この一文に出会えただけでも選んだ価値があるものでした。