今日はトレランパックについて話していきたいと思います。
今回取り上げるのは、UltrAspire(ウルトラスパイア)のZYGOS4.0(ザイゴス4.0)。
■本記事のテーマ
僕はトレランパックが昔から好きで、サロモンから始まって本当にいろいろなパックを試してきました。
そんな中、UltrAspireのZYGOS4.0は近年背負ったトレランパックでも特にお気に入りのパックの1つです。
UltrAspireの商品全般に言えることですが、創業者のBryce Thatcher(ブライス サッチャー)自身がアドベンチャーレーサーであり、ハイドレーションパックデザイナーということで、細かいつくりが本当に考えられているんですよね。
特に本記事で紹介するZYGOS4.0は10Lちょっとの容量のパックの中では抜群に使いやすいモデルだと思います。
それでは詳しく紹介していきます!
UltrAspire ZYGOS4.0は究極のオールラウンダー
ZYGOS4.0はサポートアスリートである山本健一さんのモデルの4代目ということで、海外レースや日常のトレーニングの経験が詰まって、さらにブラッシュアップされたトレランパックです。
容量は14Lということですが、見た感じもうちょっと小さいような気がします。。
12Lくらい?この辺の容量の図り方はメーカーによってバラバラなので、目安程度で考えましょう!
それでもZYGOS4.0はUTMFをはじめとしたウルトラレースや長時間のトレーニングなど、あらゆる場面でおすすめできる万能選手です。
ZYGOS4.0の背負いやすさ
背中から体側にかけてのフィット感の良さ
上の写真を見るとわかるように、UltrAspireのパックは身体に沿うように、よーくみると緩やかにカーブしています。
この絶妙なラインが「背負う」というよりも「着る」という感覚を感じさせてくれる要因なのでしょう。
ZYGOS4.0についていうと、背中から体側にかけての当たる面積が広く、フィット感が抜群だなと感じます。
肩だけではなく、背中の広い部分に重さが分散されるので非常に安定感があります。
チェストストラップ
チェストストラップは上下2段で、少し太めのショックコードとコードロックで調節できます。
これは好みによりますが、伸び伸びのショックコードだと安定しないし、伸びな過ぎても呼吸が苦しくなるし、個人的にはこのZYGOS4.0のチェストストラップは程よい伸び具合で好きです。
固定しているコードロックもしっかり押さないとリリースされないので、走っているうちに勝手に緩んでくるということもありません。
このプラパーツは他ブランドでは見ないパーツで面白いですね。
しかもよく見ると、チェストストラップの固定パーツの裏側には身体への当たりを軽減するために、保護パッドが付いてるではありませんか。
こういう細かいところがUltrAspireっぽいです。
ZYGOS4.0の機能的なポケット
フロントポケット(上・下)
フロントポケットは上段、下段に分かれています。
ソフトフラスクを使うときは上段に収納すると良いでしょう。少し長いサロモンのソフトフラスクもしっかり収納することができ、ゴムバンドでフラスクの口を止めれば落ち込みの防止になります。
下ポケットにボトルを入れたい場合は、UltrAspireのウルトラフラスク 550のようなボトルを収納することが可能です。
下ポケットにはジェルだと4~5本くらいが入り、口をショックコードで絞って落下防止できるようになっています。
ただ、このショックコードの余りがちょっと長くて、走るときにビョンビョン暴れるので、決まった長さで切ってしまってもいいかもしれません。
両肩ポケット
他社のザックであまり見かけないのが、肩部の収納です。
左側はファスナー、右側はマグネットで開閉できるようになっています。
ここには塩熱サプリやVESPAなどのサプリメント系や普段は小銭などを入れておいてもいいですね。
細かく収納を分けられるのは、モノを探す時間も短縮できますし、非常に重宝します。
サイドファスナーポケット
両サイドにはマチのついた大容量のファスナーポケットが付いています。
これめちゃくちゃ便利です。
こちらには固形食やスマホなどを入れておいてもいいですし、レースではゴミポケットにしてしまってもいいかもしれません。
素材はメッシュになっているので、ジェルのゴミでべとついたとしても、簡単に洗うことができます。
メインポケット
メイン気室はごく普通のラウンドファスナーです。
厚手のウェアやバーナーなどの火器類も収納できてしまうくらいなかなかの容量が入ります。
内部にはさらにファスナーでアクセスできる内ポケットがあって、キーループが付いています。
この内ポケットには「LEGENDARY DESIGN」の文字が!
相当の自身作なんでしょう。
正面外側ポケット
正面には上から「がさっと入れるタイプの外ポケット」が付いています。
ここにはウィンドシェルなどの薄手のウェアやちょっとして小物を入れると良いですね。
すごい細かいところですが、この外ポケットの入り口は平ゴムが内側に折り返すように縫われています。
これによって不意に中のものが飛び出すのを防いでくれるんですね!
正面ボトムポケット
正面ボトムにはさらにポケットが付いています。
ここには何を入れるか悩むところですね。。。
普段だったらタオルとか、レースだったら携帯コップやライト類、予備バッテリーを入れてもいいかもしれないですね。
使う人次第です!
ハイドレーションに対応
最近ハイドレーションは世の中的にはマイナーになってきていて、ちゃんと対応しているトレランパックは減ってきている印象ですが、ZYGOS4.0はハイドレーションにきっちり対応しています。
ハイドレーションを吊るすフックももちろんありますし、収納部はアルミの断熱材を使用して水分温度を保持してくれます。
フロントにはホースを固定するアタッチメントもあり、ここまでちゃんと対応しているパックは今現在他にはないんじゃないでしょうか。
ポール収納に対応
正面下部にはポールを取り付けることが可能です。
ここであれば背負った状態でも取り外しができ、しかも固定すればブラブラしないので、走っていても快適です。
UTMFはもちろん普段の山行にも幅広くおすすめ
いかがでしたでしょうか。
さらに、上のUltrAspireの動画でもわかりやすくパッキング例を紹介してくれています。
ZYGOS4.0は一つ一つ細かく見ても、大きな弱点がない非常に優秀なトレランパックです。
使うシーンとしては、もちろんUTMFをはじめとしたロングレースなどで活躍してくれますし、トレイルランニングだけに限らずゆるっとした日帰りハイクにも良いと思います。
定価は¥23,100(税込み)とちょっと高めですが、1つあれば買い替える必要がないくらい後悔しないパックだと断言します!
(追記)Amazonと楽天見たら、セールで¥16,170(税込み)になってました。安すぎです。検討中の方はお早めに!