2021年2月。
THE NORTH FACE から続々と新作のトレイルランニングギアがリリースされています。
今年のノースのラインナップを見て、筆者は「うわ、これは本気だな。」と思いました。
それくらい開発に力を入れてきていて、隙のないラインナップが用意されています。
本記事ではそんなノースフェイスのトレランギアから、トレランザックTRシリーズについて紹介したいと思います。
▼本記事のテーマ
筆者の自己紹介をしておくと、
トレラン歴はもう10年ほど。仕事もアウトドア業界に所属しています。
トレイルレースにも頻繁に出場していて、たまに表彰台に上がることもあります。
トレランギアにも精通しているので、本記事の内容も信憑性の高いものになります。
それではさっそく見ていきましょう。
トレランパック TRシリーズ (2021年モデル)
TRシリーズ 2021年モデルの変更点
生地の変更
2021年も変更で最も大きいのはメインファブリックの変更。
従来は厚めのしっかりした生地で、熱がこもりやすく暑く感じやすいという弱点がありましたが、新しく採用した100Dチェスナイロンはその弱点を改善しています。
同時に重量もMサイズで330g ⇒ 315gと軽量化を図っています。
また、背面には抗菌防臭効果のあるポリジン加工を施した通気性の高い軽量メッシュを採用しています。
前モデルは首筋にピンポイントで柔らかい生地を採用しており、これが汗をかくとかなり保水してしまってマイナスポイントだったのですが、ここが改善されています。
TRシリーズは「背負うというよりも着る」と形容されるように、ベスト形状で身体に当たる面積が広いので「暑さ対策」が重要でしたが、
全体的に今回のTRシリーズは「汗抜け」にこだわって生地が採用されていると思われます。
使い勝手の向上
細かい使い勝手も進化していて、
フロント下部のポケットは前モデルに比べて、立体的になって出し入れが容易になりました。
以前のモデルはポケットがピッタリと身体にくっついてマチがないデザインだったので、入り口が窮屈で使いづらかったのですが、2021年モデルは改善され使いやすくなっています。
また、チェストストラップは3本ありますが、一番上のものだけ高さ調整が可能になりました。
個人的には3本もチェストストラップいるかな?という感じですが、ザックの形状的にこれは仕方ないのでしょう。
TRシリーズのここが使いやすい
TRシリーズの使いやすさの特徴といえば、何と言ってもメインへのアクセス。
センタージッパーの上に蓋をするようなデザインになっており、メイン開口部が大きく広がってパッキングが非常にしやすいです。
ザック正面についているバンジーコードもセンタージッパーに重ならないように左右分かれてついているので、パッキングのストレスがありません。
さらにノースフェイスのザックは、フロントドリンクポケットとフロント下ポケットが重なっていないので、エイドステーションでのドリンクの出し入れが容易です。
細かいポケットまでストレスなく使うことができます。
TRシリーズのラインナップ
TRシリーズにはTR10、TR6、TRゼロという3つのラインナップが用意されています。
サイズはそれぞれS・M・L(TRゼロのみM・L)となっていて、容量はサイズによって異なります。
【Capacity】S/8L、M/9L、L/10L▼TR6
【Capacity】S/6L、M/7L、L/8L
▼TR0
【Capacity】M/2.5L、L/3L
カラーは、ブラック、ティングレー、ホワイト×ブラックの3色で、今年はモノトーンなカラーでまとめています。
昨年のようなブルーやグレー(赤ファスナー)のようなカラーモデルはありません。
2021年のトレランザックはTRシリーズに注目
いかがでしたでしょうか。
モデルチェンジしたTRシリーズは昨年モデルに比べて、弱点をしっかり克服していてかなり魅力的なトレランザックに生まれ変わりました。
正直、これを店頭で見たときはうなりました。
ノースフェイスのTRシリーズを一言でいうと、悪いところがほぼない優等生なトレランザックと言えます。
ただし、フロントポケットへの荷物の入れすぎは注意です!
詰め込んでパンパンにしすぎると、走るときに揺れますし、見た目も不格好になります。
TR10はUTMFに向けてのザックとして検討してもいいですね。
▼UTMFの装備についての記事はこちらをどうぞ