【2022年版】OMM JAPAN本戦に向けたザックの選び方
The Original Mountain Marathonは「自分自身の山岳スキルをテストする場」として1968年のイギリスで、山を愛する有志たちによって創られました。
以来50年以上の間、毎年開催されているもっとも歴史ある山岳レースです。出典:OMM JAPAN HP
OMMレースとは、2人組で2日間にわたり食料、テントなどの装備をすべて背負い、地図読みをしながらチェックポイントを回って、得点・順位を争うレースです。
普通のトレイルレースと違うのは、ただ走力の速さだけでなく、地図を読んだコース取りや装備の重量、山での判断力など総合力が試されるということです。
このOMMレースに向けて装備を見直す方も多いと思いますが、その中でも特に重要なのがザックではないでしょうか。
本記事では、OMM用のザックの選び方とおすすめについて解説していきます。
本記事のテーマ
▼トレランザックの選び方に関する記事はこちら
OMM JAPANに向けたザックは何を基準に選ぶか
容量
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まず大事なのは何と言っても容量です。
究極に軽量化を図った人であれば20Lのザックで挑むようなツワモノもいますが、基本的には25~35Lがおすすめです。
テントやシュラフなどを軽量・コンパクトなギアにしている方は20L台の容量のザックが良いと思いますが、
迷ったら30~35Lで選びましょう。だいたいのブランドはコンプレッションがきくので、多少余裕があってもザックを絞って中の揺れを抑えることができます。
背負い心地・バランス
2日間背負って行動するザックですので、背負い心地やバランスが重要です。
ショルダーハーネスのクッション性や腰ベルトの有無、重心が高いか低いかといったことは、ブランドによって考え方が異なる部分ですので、
細かく比較していくと良いでしょう。
ポケットレイアウト・アクセスのしやすさ
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背負った状態で手の届く位置に収納があるということも大事です。
特にボトルは行動中に頻繁に使うものなので、できればフロントに収納できた方が良いでしょう。
キャンプ地に着いたときに手早くテントを張れるようにメインアクセスも口が広くて出し入れしやすいものがおすすめです。
OMM JAPAN本戦に向けたザック 4選
OMM | PHANTOM25
OMMレースを主催するOMMのバッグからは、PHANTOM25がおすすめです。
独自のハーネスシステムが走行時の揺れを抑えまず。
Y字型ハーネスも一見珍しいように映りますが、肩回りの動きを妨げないために理にかなったつくりをしています。
容量は25Lということで、かなり道具の軽量化を図る必要があります。
▼基本スペック
Full Weight 705g*
LEANWEIGHT 480g*
容量 25 L
※「Lean Weight」…“使いやすさを犠牲にしない最小重量”マットなど付属品をすべて取り外した重量
PAAGOWORKS | RUSH30
重量:690g
主素材:100Dナイロン
SALOMON | XA35・XA25
トレイルランニングといえばサロモン。
サロモンのファストパッキングモデルは、XA35とXA25をおすすめします。
フィッティングはサロモンらしく、チェストベルトもショルダーストラップも伸縮性のあるベルトを使用しており、フィット感を高めています。
サイドから下部にかけて広範囲でコンプレッションがきくようになっており、容量変化にも対応できます。
▼基本スペック
容量(リットル):35
付属品込みの重量(g):603
重量(g):537
THE NORTH FACE | FP30
FP30はその名の通りノースフェイスのFast Packingモデルです。
FP30は他ブランドのザックに比べて重量がありますが、それはアルミ製フレームを使ってザックの剛性を高めているからです。
また、背面は非常に通気性がある構造になっていて、背中の熱のこもりをおさえてくれます。
▼基本スペック
Fabric :100Dトリプルジオリップストップナイロン、420Dシャドウリップストップナイロン
Weight: M/920g、L/940g
万全の状態でOMM本戦に挑みましょう。
お気に入りのギアや軽量化にこだわって道具を揃え、それをパッキングしていく。
OMMの楽しみの一つは準備にあります。
ザックは2日間ずっと背負って行動を共にするものですから、じっくり考えて最高の相棒を手に入れましょう。