何か趣味と呼べるもの、夢中になれるものが欲しい。生きていく上で仕事以外に大事にできるものが欲しい。
スマホゲームやパチンコとかではなくて、健全な、自分の身になる趣味にしたい。
そう思って検索してみたら、趣味がない人の特徴だの心理だのが出てきて、そんなの言われてもっていう感じですよね。笑
夢中になれる趣味が欲しいと思ってる方へ、始めやすくて自分のためになる趣味のすすめをまとめてみました。
始めやすいけど、奥が深い。そんな趣味が1つでもあると生活に張りがでますよね。
趣味って必要?ジャネーの法則とは
そもそものところで趣味って必要でしょうか。
平日の日中仕事して、帰って寝て、また朝会社行って5日間。
土日は疲れてるから買い物してだらだらしながら過ごして2日間。
そして、また月曜日へ。
何か仕事とは別に打ち込めるものがないと、日常は単調に過ぎていきます。
「あーあ、年取ると、1日があっという間に過ぎていくなぁ」と思いますよね?
それ、気のせいではなく<ジャネーの法則>といいます。
<ジャネーの法則>
19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。「主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」という現象を、心理学的に説明したものです。例えば、50歳の人間にとって一年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当します。つまり、50歳の人にとっての10年間は、5歳の人にとっての一年間にあたり、5歳の人にとっての一日は、50歳の人にとっての10日にあたることとなります。
簡単にまとめると、〈ジャネーの法則〉は「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」ということ。
生きてきた年数によって一年の相対的な長さがどんどん小さくなることによって、時間が早く感じるというわけです。出典:https://tenki.jp/suppl/rsakai/2018/11/10/28569.html
子供のころって、時間が経つのが遅く感じましたよね?
それは、毎日が新しい経験の連続だから。
だから、大人になってから時間が長く感じるような充実した時間を過ごすには、刺激やワクワク感のある「新しい経験=趣味の時間を持つこと」が大事といえるのです。
幸福度3年連続世界一位フィンランドの話
Photo by Tapio Haaja on Unsplash
「2018年にフィンランドは世界幸福度ランキングで世界一になりました。」
しかも、翌2019年も同ランキングで2年連続世界一。
さらに2020年3月に発表された同ランキングで、なんと3年連続世界一!!
ちなみに日本は、54位(2018年)→58位(2019年)→62位(2020年)です。
なんなんでしょうね。これは何か秘密がありそう。
そもそもこの幸福度ランキングが何かというと、以下の通り。
各国のGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、社会的寛容さ、社会の腐敗度といった要素に、国民に今の幸せの評価を聞いた調査、および全項目が最低である架空の国(ディストピア)との比較といったことを元に総合的な幸福度を測っている。
出典:フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか(ポプラ新書)
幸福度ランキングの評価の仕方は国民性や文化の違いによっても変わってくるし、個人の考え方や社会環境も大きな部分だと思います。
しかし、フィンランドがこんなにも一位でいるにはいくつか理由があり、
その大きな一つは、仕事以外の時間も大切にしていること。
幸福と趣味との間には深いつながりがあるのです。
心を解き放つアウトドアな趣味
ウォーキング
Photo by Mr.Autthaporn Pradidpong on Unsplash
最も手軽ですぐできるアクティビティ。
でも実は、ウォーキングは奥が深いです。
姿勢、腕振り、重心移動、歩幅・スピード、呼吸。
意識して行うと最大限の効果が得られ、手を抜くと怪我につながったり逆効果になります。
歩く場所もすごく重要ですよね。交通量の多い幹線道路沿いを歩くよりも、緑のある公園や森林がおすすめです。
また、ウォーキングの派生形として、「ノルディックウォーキング」というものがあります。
これは通常のウォーキング+ポールを使うことで、上半身もしっかり動かし全身運動ができます。
ランニング
Photo by Jenny Hill on Unsplash
ランニングっていうと子供や学生のころのきついイメージがあるかもしれませんが、大人になってからちゃんと楽しんでやると全然違います。
スローペースで初めて、徐々に走り方を考えたり、距離を伸ばしたり。
何よりも自分のためだけに走るというのが大事です。
無心にもなれるし、深い考え事もできます。
ランニングもウォーキング同様、フォームや走り方を考えていくと良いですね。
また、ランニングシューズを選ぶのもけっこう楽しいです。
今は本当にいろんなメーカーからシューズが出てるんですね。海外ブランドも多く日本に入ってきてますし、履き心地を比べて、自分の足に合う一足を見つけるというのもおすすめです。
走ることが好きになっていったら、ぜひフルマラソンやウルトラマラソンなどのイベントに出場してみてください。
大人になると、学生の頃みたいに運動の大会なんてないですよね。
こういう目標ができるとより頑張れるし、生活に張りがでます。
登山・ハイキング
あなたが住む近くに山はありますか?
日本は国土の約7割が山地や丘陵地です。また、実は身近なところに軽いハイキング気分を味わえるような公園もあったりします。
都内に住んでいる人も、青梅・奥多摩エリア、飯能・秩父エリアなんかも電車ですぐですね。
「登山なんて小学生の遠足以来行ってない」という方もけっこういらっしゃるかもしれませんね。
登山は本当におすすめ。心がすごくリフレッシュできます。
まずは観光地と言われる山に行ってみてください。高尾山や筑波山など良いですね。はじめはある程度周りに登山客が多い山へ。安心して楽しめます。
ただ歩く山道も新鮮だし、山頂からの景色も格別です。
そして、何度か山に行き徐々にはまっていくと、どうすれば快適に登れるかどんな装備が必要かが見えてきて、ウェアや道具に興味を持ちます。
登山ショップに行くのも楽しくなってきて、「あ、こんな道具があるのか!」とワクワクします。
山で使うアウトドアのウェアってすごく優秀だし格好良いんですよ。
気づいたら普段使いの服もアウトドアウェアだったりします。
しっかりと経験を積み身を守る道具を持って、より高い山や長い行動時間、泊まりの山行、テント泊などと、楽しんでいけると良いですね。
トレイルランニング
ランニングもやって、登山もやっていくと、途中ですごく思います。
「ここを走ったらすごく気持ちいい!!」
これがトレイルランニングの始まりです。僕はこれにすごくはまりました。
登りはきついけど、ゆるい下りは羽が生えたように軽い。テクニカルなルートは、華麗なステップで下っていく。
これまで感じたことのない楽しさです。
まずはハイキングの延長で、走れるところだけのんびりと走ってみましょう。
道具はまずはトレイルランニング用のシューズが必要です。
それに雨具や食料、応急手当セットが入るザックを用意しましょう。
それらは始めから専用のものでもなくていいと思いますが、やはり快適さや軽さは全然違いますので徐々に揃えていきたいですね。
トレイルランニングは全国各地、あるいは世界で数多くの大会が開催されています。
数キロ~数百キロのレースまで、夜を徹してゴールを目指すロングレースもあります。
自分の限界に挑戦してゴールする達成感は何物にも代えがたい喜びです。
ここまで楽しいことを書いてきましたが、トレイルランニングはマナーや自分の技量をわかっていることがすごく大事です。
■トレイルランニングのマナーについて
・登山道はもちろんランナーだけのものではなく、ハイカーもいます。すれ違うときは止まったり、声を掛け合うことが大事です。
また、自分の技量がわからず不十分な装備・食料で無茶なコース計画を立ててしまう方もいます。それが遭難や事故につながることだってあります。
詳しい内容は、トレイルランニング協会が発行するこちらのガイドブックがわかりやすいです。
▼トレイルランニング 安全・マナーガイド – 日本トレイルランナーズ協会
https://trail-runners.net/data/manner_guide.pdf
ですので、トレイルランニングはランニングの延長ではなく、登山の延長で考えることが大事です。
経験ある人と一緒に行ったり、一人や少人数で走ることに不安があるのであれば、まずは短いレースに出ることをおすすめします。
近くにトレイルランニングショップがあればグループランをやっていたり、イベントも盛んにおこなわれているのでここに参加するのも良いと思います。
キャンプ
Photo by Tommy Lisbin on Unsplash
ここ数年、キャンプブームが到来しています。
従来人気のあったオートキャンプに加え、「ソロキャンプ」や「バイクパッキング」、「ブッシュクラフト」というスタイルも一般的になってきました。
登山もそうですが、道具がより軽量化され一人で車がなくても楽しめるスタイルが発展していったのですね。
キャンプの魅力といえば、やはり焚火でしょうか。
デジタルなものに囲まれた現代社会で、スマホやSNSから離れて、焚火の炎を見つめぼーっとお酒を飲む時間は最高です。
焚き火台も以前は1~2kgくらいのヘビーなものが多かったのですが、今では数百gの焚き火台もあります。
道具はキャンプ場でも業者からでもレンタルがいくらでもできるので、まずは借りてみて試してみるのがいいかもしれません。泊まりじゃなくてデイキャンプという手もあります。
それから徐々にテント、シュラフ(寝袋)、マットと整えて、自分のキャンプスタイルを模索していくと楽しいと思います。
サイクリング
Photo by Mabel Amber on Pixabay
自転車も気軽にできる趣味の1つです。
種類もシティサイクルから、クロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイク(MTB)、グラベル、ファットバイクと、遊びの種類も豊富です。
キャンプと組み合わせれば「バイクパッキング」、
折り畳み式のミニベロがあれば、車に積み込んで旅行先で気軽にサイクリングもできますね。
ロードバイクといえば、世界ではサイクルスポーツが非常に盛んで、最も有名なものに世界三大自転車レース(グランツール)というものがあります。
ツール・ド・フランス(フランス)、ジロ・デ・イタリア(イタリア)、ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン)の3つで、DVDやYoutubeなどで見ることができます。
フランスでは世界三大スポーツといえば、オリンピック、サッカーW杯、ツール・ド・フランスと言われているくらい、自分が乗るだけではなく、スポーツ観戦としても人気なんですね。
スキューバダイビング
Photo by jacqueline macou on Pixabay
いつかやりたいと思っていてもなかなかできないのが、スキューバダイビングかもしれません。
海の中は全くの別世界。
これまで紹介したどの体験よりも新しい世界が広がります。
僕は沖縄でダイビングをしてましたが、写真のようにウミガメと遭遇したりします。
ダイビングをはじめるには、大きく分けて「体験ダイビング」か「ライセンスを取る」かという選択肢があります。
体験ダイビングは機材の操作や潜行、移動は基本インストラクターがやってくれるような形ですが、ぜひダイビングをするならライセンスを取ってほしいと思います。
ダイビングライセンスは「Cカード」といい、様々な指導団体が発行していますが、一般的な団体はPADI(パディ)ですね。
PADIでは知識・技術・経験によってダイバーランクがあります。
まずは「オープン・ウォーター」を取得して、次に「アドバンスド」を目指しましょう。
最後に
まだまだ紹介したい趣味はあるのですが、今日はこのあたりにして。
随時、記事は更新していきます。
普段の生活の中に、ちょっとした新しいもの、こだわりのものを入れてみると気分も豊かになってきます。
ちょっとでも気になったものがあれば取り入れてみればいかがでしょうか。