子供が内向的でおとなしい方へ。
人間には生まれながらの性質・気質があります。
あなた自身はどうでしょう?
ちなみに僕は完全な内向型です。自分の内向性に気づいた話はこちら。

子育てをしていくうちに、自分の子供がシャイだったり言葉を表に出さないことに不安を覚えるお父さん、お母さんが多いと聞きます。
積極的か消極的か。
活発かおとなしいか。
外向的か内向的か。
今の日本の一般的な価値観では、前者を良しとする風潮がありますよね。
実際、今の「良い大学出て、良い会社入って・・・」という社会は外向的な方が生きやすいと思います。
(ただし、こういう考え方も変わってきています。)
だから、親としては子供の将来が心配になるのでしょう。
内向型の僕は今だからこう思う。
僕は完全な内向型です。
しかし、”内向的”という言葉を知り、今の自分の状況にちゃんと気づけたのは本当に最近です。
(恥ずかしながら30歳過ぎ。泣)
それまで自分がシャイで消極的、雑談や営業が苦手なのは、自分の努力が足りないからだと思っていました。
そして、「どこかで変わらなきゃ」と思ってはまた悩み、苦しんでいたのです。
自分に合わない仕事を続け、ついには心身ともに壊してしまいました。

そんな中、“内向的”という概念を知りました。
今まで自分が深く悩み、傷ついてきたことは、生まれながらの「気質」によるものだったと説明することができ、
自分の中の負担がふっと軽くなったように感じました。
それと同時に、「もっと早くこのことを知っていれば!」と思いました。
だから僕は、子供の内向性で悩んでいるご両親には、
①“内向的”という概念を知り、
②内向的な人が“得意とするもの”を武器に生きていく。
ということを、考えてほしいと思うのです。
内向的なことは悪いことではありません。個性です。
ただ、生きようとしているフィールドが悪いのです。
僕にも最近男の子が生まれました。
まだどういう気質を持っているかはわかりませんが、子供の性格をよく観察して、子供にとって幸せな生き方・考え方を教えていければと思っています。
友達関係
内向的な人の友達関係の特徴は、”狭く深く”です。
(逆に外向的な人は、“広く浅く”ということが特徴と言えると思います。)
誤解ないように言っておきたいことは、人と仲良くなれないということではないのです。
ただ、グループの中に飛び込んで、多くの人と仲良くなるということが苦手ということです。
大勢の中だと、他人の間合いを気にしたり、会話のペースについていけなかったりして、思ったことがポンポンと言えないことがあります。
内向的な人にとっては1対1や、少数グループ(3-4人くらいまで)であることがベストです。
そして、気の合う相手とはより深い関係をつくっていきます。
だから、学校で友達が少なかったとしても何の問題もないです。
もしもそれでイジメ等に発展するようなことがあるのだとすれば、ちゃんと親がフォローできるように注視してあげましょう。
仮に僕の子供がそういう状況になったとしたら、無理やり学校に行かせるようなことはしないでしょう。
辛くてどうしようもない環境なのであれば、その環境を変えてあげればいいんだと思います。
学校がすべてじゃないです。
元気に育ってもらうことが第一です。
習い事や部活のおすすめ
習い事や部活動も選択に悩むところです。
ちなみに僕は父親の影響で、小中高と野球をやっていました。
野球自体は今でも好きですし、わりと真面目にやっていましたが、
今振り返ってみて自分に向いていたかと言われると、たぶん向いてなかったですね。笑
チームスポーツというのが、正直ダメだったような気がします。
野球なので最低9人。高校はわりと強いところに行ったので、部員が100人を越えてました。
先述したように大勢のグループが苦手なので、まず他メンバーのことまで気が回らないんですよ。(ダメですが)
そしてチームの戦績にもそれほど興味がなかったです。(ダメですが)
イニングの途中で、今スコアが何対何かを忘れることがけっこうありました。笑
個人の練習の成果が試合で発揮されることが一番の喜びでしたね。
これを踏まえて思うことは、個人種目の方が良かったんだと思います。
これはスポーツだけではなくて、音楽や何かの研究なんかでも良いと思います。
チームで歩調を合わせて進めていくものよりも、「個人で突き詰めてのめりこめるもの」が良かったなぁと思います。
将来の仕事はこう考えればよかった
僕は自己分析ができていなかったので、本当にここが間違っていたと思います。
僕の職歴でいうと、大手電機メーカー → 大手インターネット広告代理店 → 小規模バッグブランドと辿ってきました。
ここから見てもわかる通り、大学→大手志向がかなり強かったんですね。
「とりあえず大学を出て、大きな会社に就職しよう。
そうすれば、順調に出世して安定した未来が待っている。」と思っていました。
でも、現実はそんなものではなくて、
大手企業では多くの人間関係が絡んでいて精神的ストレスが非常に大きかったです。
今でも、営業という仕事が自分の性格には向いていないと思うことが続いています。
(近いうちにまた仕事は変えたいと思っています。)
内向型にとっての営業についての話はこちら。

つまり、自分の得手不得手を考えて、職業選択ができていないのです。
僕の選択基準は、どちらかというと他者から見た見栄えだったのかもしれません。
社会的にメインストリームといわれるキラキラした成功に憧れていたのだと思います。
でも、それは僕の道ではなかった。
多くの人と関わるのが苦手な内向的な子に、僕がどんな仕事をおすすめしたいかというと、
自分の手に技術をつけ、独立できる仕事です。
具体的にいえば、プログラミングやWEBデザインなどPCでできる仕事や、何か伝統工芸や靴などの職人もいいなぁと思います。
スポーツが得意なら、個人競技でスポーツ選手として高めていくのもいいですね。
つまり、内向的な子は一人でコツコツと続けていく作業はそれほど苦にならないのです。
これはけっこうな才能ですよね。
あ、単純作業の仕事はダメですよ。それは誰でも替えのきく仕事になってしまうので、
コツコツと努力を続け、他の人では真似のできない技術を身に付けるのです。
最後に
最後にもう一度言います。
内向的な性格は悪いことではないです。
ただし、そうした自分の気質を知らずに生きていくと、辛いことが多々あります。
「自分はダメなやつだ」「なんでこんな性格なんだ」って悩むこともあります。
だから、もしもそうしたことで悩むお子さんがいるのであれば、ちゃんとこうした「気質がある」ということを教えてあげるのがいいと思います。
そして、その子の得手を伸ばして上げることが、親の務めではないでしょうか。
と、えらそうなことを言ってますが、僕の子供はまだ2か月・・・。笑
これから頑張っていきましょ!